【コラム】防災情報社会デザインコンソーシアムで企業・支援者向け防災研修パッケージの研究を提案
2014年5月12日、慶應義塾大学のSFCキャンパスが中心となり、「防災情報社会デザインコンソーシアム」(代表:村井純)の第1回研究会が行われました。いよいよ企業の皆様を巻き込んでのコンソーシアム本格始動です。
コンソーシアムにはたくさんの企業に参加して頂きたいと考えております。
企業の皆様も主体的に研究に参加していただくことができますので、ご興味のある方は、是非ともお問合せください。
いくつかの興味深い研究テーマが提示されていますが、
「防災教育」「防災リテラシー向上」に関連するものを紹介します。
一方通行での提案ではなく、皆様と一緒に作り上げていきたいと考えており、
ぜひ議論の輪に加わってほしいと考えます。
◆大木聖子先生
「生き残るための新しい防災教育」
自ら考え、判断し、行動し、地震で命を落とす者をゼロにするために。地震学者の視点から、社会的事実としての被害をゼロにしようという取組です。子供たちの目を変える地震防災プログラムは必聴と言ってよいと思います。「じしんだんごむし体操」も是非ご覧いただきたいと思います。また、慶應SFCを防災リテラシー先進地域にするという壮大かつ現実的なプロジェクトも提案されました。
◆岡本正
「巨大災害後を生き抜く防災リテラシー これから歩き出すために企業も個人も知っておきたいこと」
東日本大震災で学んだことは、災害直後に地震や津波から残る知恵だけではありません。ちょっとした『情報』と『知恵』が、被災者の希望となり、復興の光となるという事実です。被災地の4万件以上の相談に目を通し、データベース化した実績があってこそ示すことができる、『巨大災害後の被災者のニーズ』を皆様と共有できたらと思います。支援する側として、そして組織やその構成員のために、クライアントのために、そして自らの家族のために、『災害後の被災者の本当のニーズは何か』知っておく必要があるのではないでしょうか。これが、『巨大災害後を生き抜く防災リテラシー』です。
これらは、今までの防災研修や防災教育を、より実践的にし、多くのステークホルダーの参加を促すものです。大木聖子先生は、すでに教育委員会や自治体と連携し、教育プログラムの導入に成功しています。
私自身も、企業、支援組織、自治体の皆様の「生き残り、そして再び歩き出すための防災リテラシー」を向上することが、巨大災害からの再生を助けるものと考え、研修パッケージやパンフレット等を皆様と開発していきたいと思います。
この「防災研修」少しでもご興味を頂けた方は、当HPなどから岡本宛に直接ご連絡を頂ければと思います。
なお、コンソーシアムに参画いただける方は、以下のURLをご参照ください。
慶應義塾大学 防災情報社会デザインコンソーシアム
http://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/consortium/disaign.html
村井純教授の基調講演
平本健二氏(経済産業省CIO補佐官/内閣官房政府CI