【書籍】岡本正著『被災したあなたを助けるお金とくらしの話』(弘文堂)
岡本正 著
弘文堂
2020年3月発刊
ぼくがこの本で伝えたいのは「希望」です。
ここから一歩をふみだす「希望」を伝える、全30話
令和2年7月豪雨における災害救助法の運用改善や、令和2年臨時国会における被災者生活再建支援法の一部改正を反映した補遺を公表しました。書籍をご購入いただきました方はあわせてこちらもご覧ください。
【出版記念特別対談】
日本政策投資銀行 蛭間芳樹(Yoshiki Hiruma)×弁護士 岡本正(Tadashi Okamoto)
【目次】
Part 1 はじめの一歩
Chapter1 大災害で被災するとはどういうことか
Chapter2 生活再建への第一歩「罹災証明書」を必ず知っておこう
Chapter3 罹災証明書の被害認定、写真撮影も忘れずに
Part 2 貴重品がなくなった
Chapter4 通帳やカードなしでも預貯金は引き出せる
Chapter5 家の権利証がなくなっても権利はなくならない
Chapter6 保険会社や契約内容が不明なら保険協会の窓口へ
Chapter7 保険証をなくしても保険診療を受けられる
Part 3 支払いができない
Chapter8 携帯電話料金は支払い期限延長や減額も
Chapter9 保険会社による保険料の支払い猶予も
Chapter10 電気・ガス・水道等公共料金の支払いは、猶予措置あり
Chapter11 被災ローン減免制度は破産にあらず~自然災害債務整理ガイドライン①~
Chapter12 被災ローン減免制度には多くのメリット~自然災害債務整理ガイドライン②~
Chapter13 返済条件変更前に減免制度の確認を~自然災害債務整理ガイドライン③~
Part 4 お金の支援
Chapter14 住まいの全壊等には被災者生活再建支援金を~基礎支援金~
Chapter15 被災者生活再建支援金、最大200万円の追加金も~加算支援金~
Chapter16 災害弔慰金、遺族等に最大500万円~弔慰金①~
Chapter17 災害弔慰金、「関連死」でも受け取り可能~弔慰金②~
Chapter18 3年間は返済の必要なし 災害援護資の金貸し付け
Chapter19 義援金は自治体が配分、申請を忘れずに
Part 5 トラブルの解決
Chapter20 賃貸借契約の紛争、災害ADRによる解決を~災害ADR①~
Chapter21 自宅の損壊で他者に被害、ADR活用も~災害ADR②~
Chapter22 便乗・悪徳商法に注意、契約は慎重に
Chapter23 避難所環境と女性や子どもの権利に配慮を
Part 6 生活を取り戻す
Chapter24 相続放棄ができる期限に注意を
Chapter25 特別法の発動で行政手続き等の期限が延長に
Chapter26 仮設住宅に入れない!? 自宅の応急修理制度利用にはご注意
Chapter27 新しい借り入れのしくみ「リバース・モーゲージ」を検討しよう
Chapter28 仮設住宅の入居要件は緩和されることもある
Part 7 被災地の声を見る
Chapter29 無料法律相談4万件の声が導く復興政策の軌跡~東日本大震災~
Chapter30 無料法律相談1万2000件の声を防災・減災へ活かす~熊本地震~
【本の紹介】(出版社より)
防災バッグに一冊! 被災後を歩きだすための「ちしきの備え」
大災害の被災者にとって希望となる様々な制度や手続きを、親しみやすいイラストとやさしい語り口で解説する、これまでの防災本とはひと味違う一冊の登場です。
地震、津波、台風、豪雨、土砂崩れ・・・だれもが災害にあう日本列島。住宅ローンの支払いができない、通帳や印鑑をなくした、国や自治体の支援はあるのか、生活費がない、公共料金が支払えない、壊れた屋根が隣家に被害を与えトラブルに、相続や保険の手続が複雑でわからない──途方に暮れ、絶望の淵にたつ被災者を助けるのは、あなたをひとりにしないための様々な法律と制度だったのです。
著者は、内閣府ほか公務員経験のある弁護士で法学博士。東日本大震災後に4万件を超える被災者相談事例を分析した経験をもとに「災害復興法学」を創設し、防災教育に関わるこの分野の第一人者。本書がめざすのは、災害後に絶望しないための知識を伝える、いわば「備蓄する本」。
被災後の生活再建の大きな支えとなる「ちしきの備え」厳選30話。
【書籍チラシ】
被災したあなたを助けるお金とくらしの話(PDF 目次と内容見本)