【講演】(第一法規/広島会場)「自治体のための災害法制実務と新たな防災教育セミナー ~教訓を活かす『災害復興法学』のすすめ~ 」
第一法規主催セミナー「自治体のための災害法制実務と新たな防災教育セミナー ~教訓を活かす『災害復興法学』のすすめ~ 」(2019年10月17日 広島会場)
講師:岡本正(銀座パートナーズ法律事務所・弁護士・博士(法学))
〈セミナー概要〉
(1)災害救助法の徹底活用~避難所「TKB」の実践~
災害救助法の基礎と、同法が過去の災害でどのように運用されてきたか(特別基準の設定)について学びます。とりわけ避難所の環境として、トイレ(T)・キッチン(食事・K)・ベッド(B)の整備が医療・健康面から不可欠であり、それを実現するために災害救助法を徹底活用する知識を学びます。
(2)災害時における個人情報の利活用政策~安否情報・避難行動要支援者情報の共有~
個人情報の保護と利活用の基本的なルールを理解するとともに、安否情報や行方不明者情報の開示、避難行動要支援者名簿の共有など、改正災害対策基本法の趣旨を踏まえた情報共有の仕組みを正確に学びます。そのうえで、先進自治体が策定している条例や運用ルールを紹介していきます。
(3)災害時における被災者のリーガル・ニーズ~知識の備えと新しい防災教育~
災害が起きると被災者は一体何に困るのか? 過去の災害において弁護士が行った無料相談・情報提供活動、約5万5千件の分析結果から、被災者の真の悩みを理解します。そして、生活再建の支えとなる法律や制度の知識を「知恵の備え」とする、新しい防災教育の実践を提案します。