【集中講義】(長岡技術科学大学)「システム安全専攻/社会安全制度と法」
長岡技術科学大学 専門職大学院 技術経営研究科 システム安全専攻
『社会安全制度と法』(非常勤講師:岡本正)
木村哲也准教授のお声がけで2020年度後期の集中講座を担当しました。
講座日程:2019年9月26日~9月27日(合計8コマ)
【概要】
1)損害賠償法の基礎
:民法の不法行為、特殊不法行為について解説。不法行為責任や損害賠償責任がが企業活動に与える影響について総論を解説。
2)安全配慮義務の基礎
:官民の組織が負う安全配慮義務について、その概念と過去の事例の基礎について解説。
3)事例検討:自然災害と安全配慮義務・工作物責任
:自然災害を原因として、組織の安全配慮義務や工作物責任が争われた事例について解説し、企業活動において教訓とすべきポイントを導く。
4)事例検討:東日本大震災と津波被災訴訟
:東日本大震災における津波被災訴訟(大川小学校事例や民間企業事例等)を解説し、企業活動において教訓とすべきポイントを導く。
5)組織事故の潜在的要因
:防護のスイスチーズモデル等の組織事故要因分析の基礎を解説し、裁判例などの法律的責任との関係性について解説。
6)組織事故防止と津波被災者訴訟
:組織事故要因を探るという視点から津波被災訴訟の裁判例を改めて分析する作業を実施する。
7)危機管理の要点と事業継続計画(BCP)への反映
:講義の課程で分析してきた裁判事例から導き出される危機管理のポイントを解説し、事業継続計画(BCP)へどのように反映すべきかを解説。
8)組織のレジリエンスと人材育成
:組織において危機管理や防災を自分事にできる人材を育成するための研修方法や新たな研修メニューについて最先端の企業研修事例を紹介・提示。