活動実績

【講演】(NPO日本ネットワークセキュリティ協会)「災害と個人情報~災害復興法学の視点で見る個人情報政策のこれから~」

Network Security Forum 2022(NSF2022)~DX化された社会において、企業や組織はサイバーセキュリティの課題解決のためにどのような役割・責任を担うべきか~

(第1日目)2022年3月8日(火)13:00~17:00

(第2日目)2022年3月9日(水)13:00~17:00

(第3日目)2022年3月10日(木)12:55~17:05

主 催 NPO日本ネットワークセキュリティ協会

後 援 レジリエンス研究教育推進コンソーシアム

 

(開催概要)

新型コロナとの並走を余儀なくされ、人との接し方が徐々に変わりながらも、社会活動を維持することが求められる時代です。そのような中でIT化社会の有効性が認知され、ITの活用により経済発展と社会的課題の解決を両立させるデジタル社会「Society5.0」への社会変革が求められています。国もDX(デジタルトランスフォーメーション)化を加速することを掲げ、デジタル庁を設立しました。DX化された社会環境において、その社会の安定性と信頼性を保証し、DXをスムーズに社会に浸透させるためには情報セキュリティは大変重要な役割を担うのではないかと考えます。

本シンポジウムはDXを推進するとともに、DX化された社会において、企業や組織はサイバーセキュリティの課題解決のためにどのような役割・責任を担うべきかをテーマとして開催します。

本シンポジウムは2022年3月8日火曜日から10日木曜日の三日間開催します。

第一日目は「セキュリティ強化のための人材育成と体制構築」をテーマに、「JAXAはやぶさ2プロジェクト」プロジェクトマネージャー津田 雄一氏を講師にお招きし、チーム作りについての講演をいただくほか、JNSAの活動の中から、若手人材の発掘・育成、人材のスキル可視化・流動化、セキュリティ対応組織の構築・強化に関する講演をいたします。あわせて、毎年開催しているJNSA賞の表彰式を執り行います。

第二日目は「官のデジタル化とセキュリティ対策」をテーマに、デジタル庁からデジタル庁の施策とセキュリティ対策についての講演をいただくほか、「官のデジタル化」「サイバーセキュリティの標準化」に関するパネルディスカッションを行います。

第三日目は「セキュリティの最新動向」をテーマに、パンデミック下にある現在の社会状況のような災害時の個人情報保護とサイバー犯罪の標的になったときの対策について取り上げます。また、最新のセキュリティ企業の取り組みについても紹介していきます。

 

(2022年3月10日 3日目・基調講演)

<基調講演>

「災害と個人情報~災害復興法学の視点で見る個人情報政策のこれから~」

岡本 正 氏(弁護士・博士(法学)銀座パートナーズ法律事務所|岩手大学地域防災研究センター客員教授)

<概要>

東日本大震災をきっかけに誕生した「災害復興法学」の観点から、災害時における「個人情報の利活用」についてお話します。避難行動要支援者名簿を平時から活用するに際していかなる政策上の壁があるのか。災害時の安否確認や行方不明者の氏名公表を巡る国や自治体の対応は、なぜ未だに混沌としているのか。阪神・淡路大震災以降5000名に及ぶとされる災害関連死の事例情報を埋もれさせたままでよいのか。「災害と個人情報」を巡る公共政策と法務の課題と解決策についてともに考えて参りましょう。