【講演/ワーク】(高知新聞社/防災いのぐプロジェクト)「避難所TKBってなんだ? 世界一わかりやすい『災害救助法』活用術」
高知新聞社 防災プロジェクト「いのぐ」/「防災いのぐ記者10月研修会」
岡本正が「防災いのぐ記者」に得ればれた中学生に対して「避難所TKB」と「災害救助法」について授業を実施しました。質問ポイントを考え、慶應義塾大学で実施している『災害復興法学』や『災害復興と法』のプログラムと同レベルの知識をそのまま提供しました。中学生も「自分ごと」としてとらえ、行政や支援者に対する知識の啓発の重要性を感じてくれました。
特に今回は高知新聞社の記者さんらとワークショップも実施し、「避難所TKB」の改善のために、どのようなアイディアがあるか。また何が課題になるのか。どういう『未来の避難所』を作ればよいのか?ということについて目標設定もしてもらいました。最低限のT(清潔なトイレ)、K(適温食・介護食などの提供)、B(簡易ベッドの完備)をどうやって実現するか、子供たちの柔軟な発想は、今後提言に繋げて大人を動かします。
【実施概要】
日時:2019年10月20日(日)午前10時~午後3時
場所:高知新聞放送会館(高知新聞社本社)
内容:「未来の避難所」を考えるために、現状を学ぶ
演題:「避難所TKBってなんだ? 世界一わかりやすい『災害救助法』活用術」
講師:岡本正
(弁護士、岩手大学地域防災研究センター客員教授、避難所・避難生活学会理事)
【いのぐ記者】
高知新聞社は次世代の地域防災のリーダーを育てるため、高知県内の中学生を対象に「防災いのぐ記者」を募集しています。いのぐ記者の皆さんに専門家がレクチャーしたり、一緒に防災イベントや体験学習をした様子が、「高知新聞」や「こども高知新聞」に掲載されたりします。高知県や高知市へ提言などをまとめる予定とのことです。今回もいのぐ記者に選ばれた中学生の中から10名が研修に参加し、一緒に議論させていただきました。
【研修の案内文】
10月研修会のテーマは「避難所」になります。この夏、台風被害などで、避難所の様子をテレビで見た人もいるかもしれません。しかし、みなさんが目にする「日本の避難所」について、「まだまだ遅れている」「もっと改善しないといけない」と訴える人たちがいます。今回は、「避難所・避難生活学会」のメンバーで、東京の弁護士・岡本正さんを講師に招き、避難所の現状を教えてもらいます。
事務局では、11月以降の研修会から「未来の避難所」をみんなで考えていこうと思います。年度末には、みんなで考えた避難所を、専門家に評価してもらった上で、紙面で紹介する予定です。
本年度の「いのぐ記者」がスタートした当初、「いのぐで、やってみたいこと」をみなさんに聞きました。多かったのは「避難所」についての回答。「運営について知りたい」「未来の避難所を設計したい」という人もいました。災害時、みなさんの学校が避難所になるケースもあり、身近なテーマなのではないでしょうか。
【中学生への防災授業の様子】
【簡易トイレやってみよう】
【高知県高知市の想定する1人分の避難所居住スペースとスフィアプロジェクト基準との比較】