【講演/高校生たちへ】(神奈川学園高等学校)「災害復興法学:知識のソナエによる新しい防災教育~被災したあなたを助けるお金とくらしの話~」
高校生たちへの災害復興法学のすすめ
神奈川学園高等学校・高校一年生「国内フィールドワーク研修」特別授業
岡本正「災害復興法学:知識のソナエによる新しい防災教育~被災したあなたを助けるお金とくらしの話~」
2018年度からご縁をいただいている神奈川学園高等学校の東北フィールドワークチームに受けた特別授業を今年度も担当させていただきました(2018年度の特別需要の様子はこちら)。すでに11月に東北地方へのフィールドワークを終え、陸前高田、大槌町、南三陸町などを中心に様々な体験と学びをしてきたところです。陸前高田市の戸羽市長のお話や、ホテル観洋のプロデュースによる沿岸の視察実現したようです。良い経験になったのではないかと思います。
その経験を踏まえ、特別授業として「災害復興法学」の中から「被災したあなたを助けるお金とくらしの話」と題して特別授業をしました。
法律の持つ命令や罰則といったイメージ。一方で法律とは希望になる「情報」や「支援」の根拠にもなっていることを伝えました。罹災証明書、被災者生活再建支援法、自然災害債務整理ガイドラインなどを「知識のソナエ」とする防災教育の重要性を伝えられたと思います。
そして何よりも東日本大震災から1年間の間の4万件を超える法律相談事例の分析結果や、被災者の生々しい悩みの声共有し、「被災するとはどういうことか」を「人」「家族」「お金」「仕事」などの側面から見ていきました。地域や場所が被災するだけではなく、そこにいる「人」の被災の姿を高校生たちと学ぶことができました。
質疑応答を含めて120分に及ぶ特別授業。皆さんしっかりと最後までくらいついてくれました。お疲れ様です。立派な1年間の学びの成果になっていることが実感できました。