活動実績

【講演・演習】(人と防災未来センター)「エキスパート特設演習:被災者支援のための法令・制度活用術」

2025年2月4日 令和6年度 人と防災未来センター災害対策専門研修「エキスパート特設演習」

テーマ:被災者支援のための法令・制度活用術/災害復興法学ワークショップ

講 師:岡本正

場 所:人と防災未来センター会議室

参加者:約30名(都道府県・市町村の職員)

時 間:

10時30分~12時30分 生活再建支援に関する演習・ワークショップ

13時30分~16時30分 災害救助法に関する演習・ワークショップ

 

生活再建支援に関する演習:

被災地では様々な法令に基づいた支援策が用意されるが、そのほとんどは申請主義が採られており、被災者は自らが申請手続を行わない限り、支援を受けることができない。被災者に支援策を分かりやすく伝え、漏れなく利用してもらうことは、被災者個人の生活再建のみならず、被災地全体の復旧・復興を加速するためにも必要不可欠な対策となっている。
本演習では、過去の大規模災害を例として、その全体像を把握したうえで、住民の生活再建に役立つ適切な支援制度の紹介や関連窓口・民間企業への誘導を図ることができる能力(災害ケースマネジメント実践の前提となる基礎知識)を習得することを目的として、グループ毎に被災者向けのお知らせの紙面を作成することを体験し、生活再建支援制度の周知及び活用術を身に着ける演習を行う。

災害救助法に関する演習:

災害救助法は、発災直後の避難所の設置、生活必需品の給与や住宅の応急修理など、幅広く被災者生活に関わる法律である。生き残った被災者の命を守り、生活再建への道筋をつけるには、災害救助法をいかに活用するかが重要であると言っても過言ではない。
本演習では、被災者の災害救助法及びその運用通知に関する基礎知識について、講義を踏まえ理解を深める。さらに、災害救助法の運用通知や各種のガイドライン・指針を読み込みながら、大規模災害時の被災者の被災生活の環境整備(避難所環境整備)に関するケーススタディを通じて、あるべき災害救助法の運用及び徹底活用術を身につける演習を行う。