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【御報告と御礼】日本公共政策学会 学会賞『奨励賞』を受賞しました

 

このたび、拙著『災害復興法学の体系―リーガル・ニーズと復興政策の軌跡―』(勁草書房2018年2月)が、2019年度の日本公共政策学会学会賞『奨励賞』を受賞いたしました。2019年6月8日に開催された学会総会にて正式に発表されましたので、謹んでご報告させていただきます。

 

伝統学会における栄誉ある賞をいただき、心から嬉しく、光栄に思います。過去受賞者をみても錚々たる先生方ばかりであり、恐縮しております。まずはお世話になった皆様に感謝を申し上げます。そして、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

『災害復興法学の体系―リーガル・ニーズと復興政策の軌跡』は、「災害復興法学」を百年先に伝える新たな学術領域として誕生させること、すなわち、大学の授業という枠に納まることなく、後世に遺すべき新たな「法学」として位置付けることに挑戦したものです。2017年9月に新潟大学大学院にて博士(法学)の学位を取得した際の同名の論文がベースとなっています。

 

法学博士論文がベースの書籍とはいえ、様々な分野を横断する公共政策学分野との親和性が高いものです。法学の専門家ではない方々が読者になることを最初から想定して、「ノンフィクション・ドキュメンタリー」を意識して構成をしています。新たな学問領域を生み出そうとする試行錯誤のプロセスを感じ取ることができると考えております。

 

幸運にもKDDI総合研究所のご担当者様の目に留まり、「叢書」シリーズのラインナップに加えていただき、博士号取得から半年で書籍化が実現したことも、一重に関係者の皆様のおかげでと感謝を申し上げます。

 

拙著は、サブタイトルのとおり、東日本大震災後に弁護士らが実施した4万件以上に及ぶ法律相談事例をデータベース化し、「リーガル・ニーズ」を視覚的に明らかにしています。そして、将来の危機管理をデザインする分析結果を示すとともに、復興政策や法改正の提言を行ってきた「軌跡」を詳らかに記録したものです。拙著の記録が今後の危機管理や復興政策に役立つことを願ってやみません。

 

今後とも皆様のご指導、ご鞭撻を何卒よろしくお願い申し上げます。