【取材記事】(病院新聞)「特集 震災の教訓を後世に/少しでも希望もって 被災者の生活再建に向け 弁護士たちが法律相談で奮闘」
病院新聞(2025年3月 13日 第2836号)1面
[特集 東日本大震災から14年]震災の教訓を学び「想定外を想定せよ」
東日本大震災から14年、能登半島地震から1年2ヵ月あまりが経過した。石川県の被災地では今なお復旧・復興に向けて懸命な取組みが続いている。特集では、患者や医療従事者、地域医療を守るために尽力する病院の取組み、医療を提供し続けるために欠かせないインフラの確保策や防災・減災に役立つ製品およびシステムなどを紹介する。今後、発生が予想される首都直下地震や南海トラフ地震などの自然災害、新興感染症に備えたい。
少しでも希望もって 被災者の生活再建に向け 弁護士たちが法律相談で奮闘
「少しでも希望をもってほしい」―。
本紙で「病院経営者のための災害復興法学のすすめ」を連載中の岡本正弁護士は、東日本大震災直後の2011年6月上旬、被災地で被災者の法律相談に対応していた。
岩手弁護士会が岩手県大槌町の避難所に設置した弁護士無料法律相談ブース。日本弁護士連合会から応援派遣された岡本弁護士は、ひっきりなしに訪れる被災者に、住宅ローンや生活再建の方法、様々な支援制度について説明していた。