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【コラム】三菱地所レジデンス「そなえるカルタ」がキッズデザイン賞を受賞

三菱地所レジデンス株式会社が開発した、東日本大震災等の生の声を届ける「そなえるカルタ」と親子で考える「そなえるドリル」が、第12 回キッズデザイン賞“子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門”を受賞しました。

 

「そなえるカルタ」の作成にあたっては、一般社団法人復興応援団とHITOTOWA INC.にお声がけいただき、岡本正が一部作成・監修に協力させていただいております。以下、三菱地所レジデンスのプレスリリース(2018年8月24日)を抜粋します。

 

なお、そなえるカルタは「災害復興法学Ⅱ」の第1部第2章においても、「防災を自分ごとにする『生活再建の知識の備え』研修プログラム」の実践例のひとつとしてご紹介させていただいております。

 

キッズデザイン賞は、「子どもたちが安全に暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・空間・サービス・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に、NPO キッズデザイン協議会によって創設されました。

三菱地所レジデンスでは、三菱地所グループで分譲・管理しているマンションのお客様に防災を自分事と
して考えていただくため、東日本大震災等で被災した方の声を届ける防災ツール「そなえるカルタ」を2014年6 月に開発しました。災害時に実際に困ったことをベースに、自分だったらどうするかを考えたり周囲の人と話し合って考えたりすることができる防災ツールです。

2014 年12 月には、マンション管理組合の防災組織・訓練を進化・深化することを目的に、三菱地所レジ
デンスの社員有志によるボランティア組織「防災倶楽部」を立ち上げ、これまでに約70 物件の防災訓練やイベントをサポートし、分譲時に備品として備えているマンホールトイレ組み立て訓練やワークショップなど被災生活まで想定した防災訓練を実施しています。2015 年9 月より学校法人自由学園と協働し、防災力強化を目的として防災学習も継続的に行ってきました。

「そなえるカルタ」は2016 年に発生した熊本地震の事例も追加し、被災した方の生の声を届けることに
よって、実際の生活者目線でマンション居住者の防災活動につながっています。それを更に発展させ、子どもにも防災を身近な事柄として「自ら考えて備える」機会を提供したいと考え、子どもが思わずやってみたくなる要素を取り入れて、2017 年9 月に親子で考える「そなえるドリル」を開発しました。本取り組みは、企業や行政の壁を越え、街全体で取り組んでいきたいと考えており、2018 年9 月1 日より両ツールを「ドナタデモプロジェクト」と称して一般公開し、ホームページ上でどなたでもダウンロードが可能です。(http://www.mecsumai.com/bousai/

現在、学校の防災授業(アクティブラーニング)や行政が企画する防災イベント、三菱地所グループが分譲・管理するマンションに留まらず、それ以外のマンションの防災訓練でも活用されています。